ボルダリングの家(富士)
木が生み出す規則正しくもあたたかさのある横のラインと、ガルバリウム屋根のどこまでもクールな縦ライン。印象的な縦横のラインの中に、違和感なくびおソーラーの集熱パネルが溶け込んでいます。
玄関を入り奥へ進むと、明るいリビングがパッと開けます。ことさら明るく感じたのは、出迎えてくれた奥様の笑顔のおかげかもしれません。
家族のための一体空間は、室内にとどまらず、段差なくシームレスにつながるウッドデッキへも続いています。
家族団らんの場に光を取り入れる、屋根まで続く吹き抜けには、大きな秘密があります。
なんと、壁がボルダリングに。
お施主さんの趣味性も反映した、二つとない家です。大人もしっかり楽しめる、丈夫な構造になっているとのこと。子どもたちは、すぐにロープもなしにスイスイ登り降りするようになったのだそうです。
この壁を登れば、2階だけでなく、ロフトまでたどり着くことができます。
ひょっとして、上下の移動はボルダリングだけで、階段はないの?
いえいえ、ご心配には及びません。ちゃんと階段もあります。
ロフトから一階まで、空気や光をつなげるスケルトン階段です。ボルタリングのある吹き抜けとスケルトン階段で、全館を一体空間としています。
こんな楽しい家だと、家族の笑顔も増えちゃいますね。
家は、真面目なだけじゃなくて、楽しくなくっちゃ。自然室温で楽しく暮らすのが理想の家のカタチではないでしょうか。
実はこの家には、完成前にも何度かお伺いしています。
びおソーラーを初めて導入するにあたり、びおソーラーの開発者・松原(手の物語有限会社・常務取締役)が、現場での相談にも応じました。
基本的には、事前の講習も必要なく、施工要領書とマニュアルを読むだけで施工できるのが、シンプルを旨とするびおソーラーの魅力の一つですが、不安なので相談に乗ってほしいという場合は、勉強会にご出席いただいたり、電話でご質問いただいたり、場合によっては出張相談にも応じます(出張費用はかかります)。
ちなみに、写真右手前に積まれているのは、手の物語で取り扱っている木の繊維断熱材です。
断熱性能自体は飛び抜けてはいませんが、熱の伝わりを遅くする遅延効果と自然素材ということで注目を集めています。
びおソーラー試運転の際、室内の空気質・温度感に並々ならぬこだわりを持つ工務店・マクスの鈴木代表は、子どものような笑顔でハイテク機器を取り出し、嬉々として測定をされていました。
こうしたこだわりが、住みよい家につながっていくのですね。
この度は、快くお宅を見学させていただき、ありがとうございました。