びおソーラーの家に暮らすと、どんないいことがあるんだろう?
6つの項目に分けて、住まい手のみなさんから伺った感想をもとに、びおソーラーの効果を探ってみました。

冬の朝、起きるのがつらくない

冬の朝は寒くって、目が覚めても、布団から出るのが遅くなりがち…。でも、びおソーラーの家なら、冬の朝がツラくありません。

「以前の家では、朝起きて、まず暖房のスイッチを入れることが、一日の始まりでした。
それから、部屋があたたまるまで、もう一眠り…。」

「起きてから動き出すまでに、結構時間がかかってしまいました。」

「びおソーラーの家では、朝の寒さの感じ方が全然違います。
起きてすぐに家事が始められるようになりました。キッチンも寒くないから、お弁当作りもはかどります。」

冬の朝、すっきり起きられるっていいね〜。びおソーラーは、太陽の熱を家にいっぱい蓄えているから、朝も寒くないんだね。


温度差を減らして、ヒートショックを防ぐ


急激な温度差で血圧が急変動する「ヒートショック」で亡くなる人は、年間1万9000人あまり。交通事故で亡くなる人より多いと言われています。この怖いヒートショックをなんとか防ぎたいですね。


暖かい部屋にいるときは、血圧が落ち着いていても…。

寒い部屋に急に移動すると、急激な血圧上昇が起こります。

「以前の家は、南の部屋は暖かいけれど、一歩出ると、そこには寒い廊下があって、夜トイレに行くとヒートショックになるのでは、と心配していました。」
「南と北の部屋の温度差が少なくなって、夜、トイレへ行くのに 勇気がいらなくなりました!」


太陽熱を、床下から家中に届けるから、家の中の温度差が小さくなるんだね。段差ではなくて、熱のバリアフリーというわけか。


頭寒足熱が心地いい


暖かい空気は軽いので、上の方に集まります。冷たい空気は重いので、下の方に降りてきます。エアコンを付けると、頭のほうが暑くなって、足元は寒くなるばかり。これってなんとかならないの?

エアコンは、「対流」と呼ばれる、空気の動きで部屋を暖めたり、冷やしたりする設備です。けれど、設置する場所や、家の断熱性能によって、機能が十分発揮されないことがあります。暖かい空気は上に、冷たい空気は下にいくので、「頭寒足熱」の反対の状態になってしまいます。エアコンの風が苦手、という方も多いですよね。


「室温をそんなに高くしなくても寒さを感じないのは、床が暖かいからかな。」
「いつも裸足の子どもにもぴったりです。」


びおソーラーは、床下に暖気を送るから、足元が暖かいんだね。頭寒足熱の気持ちよさは、みんな知ってるもんね。


家の中は、きれいな空気


他所の家に行くと、その家特有のニオイを感じることってありますよね。締め切ると、どうしても澱みがちな家の空気を、びおソーラーできれいにしましょう。

気密性能が高められた家では、「換気」はとても重要です。換気しなければ、家の中の空気は、どんどん汚れてしまいます。
気持ちのいい季節は、窓をあけて空気を入れ換えることが出来ます。でも、冬場には冷たい外気が入ってきて、部屋が寒くなってしまいます。
それで窓を締めて、換気扇を止めてしまったら、どうなるでしょう?


びおソーラーは、冷たい外気を、お日さまで暖めながら室内に取り入れます。部屋の温度を下げることなく換気ができます。
「遊びに来た友人が、空気の感じが良いねと言っていました。外気をいっぱい取り入れてくれるからかな。」


ヒトは1日に13,000リットルの空気を取り入れるというから、その空気がきれいかどうかって、重要だよね。きれいな空気の家で、深呼吸したい!


夏の夜の涼風取り込み


冬の寒さもツラいけど、夏の暑いのもね…。太陽熱利用のソーラーだから、夏は暑くなっちゃうんじゃないの?

夏のびおソーラーは、昼間の間はファンを停止させ、暑い外気を取り入れません。外の気温が下がってきたら、ファンが動いて外気を取り入れます。温度の下がった外気を取り入れて、冬と同じように、床下に冷熱を蓄えます。


「防犯上、窓を閉め切って就寝しなければならない状況でも外気を取入れてくれるのはありがたい。」
「夜間の外気取入れで床下に冷熱が蓄えられているからか、午前中はエアコンをほとんど使わなかった。」
「うちの犬は床吹出口の上でよく寝てる。」
「うちの猫も!」


夏の夜には、冬の昼間と同じように、自然のエネルギーを活かすんだね。猫は気持ちいいところを見つける名人。吹出口の上、涼しそうだなあ。


快適のキーワードは「体感温度」


単に部屋の空気を暖めたり、冷やしたりするだけでは、「快適」は得られません。びおソーラーの快適さって、いったい何から生まれるんだろう? 答えは、熱の伝え方にありました。

熱の伝わり方には、下のようにいくつかの仕組みがあります。


[放射]オイルヒーターや電気ストーブなど、「赤外線」で熱を伝える

[対流]エアコンやファンヒーターなど、「空気」の流れで熱を伝える。

[伝導]ホットカーペットや湯たんぽなど、「モノ」を直接触って熱を伝える。

人は、空気の温度だけを感じているわけではありません。床や壁、天井などからの「放射(輻射)熱」の影響を大きくうけて、暑さ、寒さを感じ取ります。図のように、放射(輻射)が、ヒトの体の熱のやり取りでは、一番多いのです。

びおソーラーは、床面を暖め、対流を促す仕組みです。体感温度を整えることが、快適への近道です。びおソーラーは、体感温度の調整役です。

びおソーラーは、床面から放射で暖め、空気の滞留を促します。

部屋の室温だけを上げ下げしても、なかなか快適にはならないのはこういうわけだったんだ。面で暖め、空気も動く。びおソーラー、いいね!


参考ページ

びおソーラーを導入することで、建物の自然室温がどう変わるのかをシミュレーションしてみました。

シミュレーションによる効果の確認