夏暑く、冬寒い家からの脱却をめざして!

びおソーラーの松原です。

このところリフォーム案件へのびおソーラーの導入が続いています。私がびおソーラーを作ったきっかけは「既存の建物に対応できるソーラーをやりたい」という事から始まっているので、このような問い合わせが増えることは願ったり叶ったりではあるのですが、何でも出来ちゃう新築と違って、制約だらけの既存建物にいかに導入を図るか?毎度悩まされます。お日様しか熱源を持たない「びおソーラー」は、エアコンを取り付けるような感覚で計画しても上手く働いてくれないので、既存建物の状況を詳しく見ながら、どこで集熱して、どのように空気を流すか、コストとのバランスを考慮しながら判断していく事になります。それはまるで「冷蔵庫の残り物でいかに美味い料理を作るか!」という料理人の感覚に似てますね。今回から数回にわたって現在進行中のリフォーム案件についてお伝えしていこうと思います。

https://biosolar.jp/2020/04/matsubara-1/3/

夏暑くて、冬寒い家

今回ご紹介する建物は、静岡県磐田市に建つ私の義兄の家になります。今から25年ほど前に義父が某大手ハウスメーカーに依頼して建てた軽量鉄骨造2階建(床面積約70坪)の二世帯住宅なのですが、昨年義父と義母が続けて亡くなってしまったので、一緒に暮らしていた義兄夫婦が1階のみをリフォームして住み続けられるようにしたいという事で相談を受けました。「25年暮らしてきて今更なんだけど、この家は夏暑くて冬寒過ぎるので、まずはこれを解消したい」との要望。確かに私も冬に義父の家に行くと床が冷たすぎてスリッパ無しで歩くことが出来ないのと、新しい家の割には隙間風が酷いと思っていました。義兄は私に相談する前に元々のハウスメーカーにも同じ要望を伝えて、これを解消できるリフォームの提案を依頼したそうですが「夏は暑く、冬は寒いものですからね」とだけ言われて何も返ってこなかったと憤慨していました。当時の図面を見せてもらうと断熱等に関する記述がほとんどなく、手描きの矩計図に少しだけ断熱材の仕様と納まりが出ていたのですが、この通りの施工ならば寒くて当然だろうという内容でした。例えば床などはALC版の上に直接床仕上げ材が貼ってあるだけで、どこにも断熱材が存在しません。25年前の断熱基準では、これくらいの仕様で要求性能が満たせたのでしょうが、床が冷たい理由がはっきりとわかりました。

冬暖かくて、夏涼しい家へ

冬暖かくて、夏涼しい家にするためには「断熱の強化だけでなく、太陽熱を積極的に利用する仕組みを取り入れるといい!」と私が力説したので、義兄夫婦もその気になってくれて「びおソーラー」を組み入れたリフォームをする事になりました。義兄夫婦の要望は、快適さの他に間取りの大幅な変更などもありましたので、それらを具体化するためには信頼できる施工店に依頼する必要があります。そこで町の工務店ネットでお世話になっており、びおソーラーの施工にも長けている袋井市の(株)造居さんを紹介する事にしました。

http://zoui.jp/

1階だけのリフォームといっても35坪ありますから費用も新築並み。加えて最近の材料費高騰の影響を受けたせいで想定していた予算を軽くオーバーしてしましました。こういう場面で真っ先に減額対象にされてしまうのが「びおソーラー」ですが、義姉が「キッチンやお風呂のグレードを下げても良いから「びおソーラー」だけは外したくない」と言ってくれたので、仕上げ材や設備機器の仕様を大幅に見直すことで何とか予算内に収まるように調整する事ができました。

さて次回から解体工事が始まります。リフォームは解体してみないと分からない事が多いので、どんな下地が現れることやら・・・ 楽しみでもあり、不安でもあります。

磐田市T邸

リフォーム工事前の外観

磐田市T邸

現況リビング

磐田市T邸

現況ダイニング

磐田市T邸

現況和室

磐田市T邸

現況キッチン

磐田市T邸

現況浴室

磐田市T邸

現況トイレ

とても大切に、綺麗に使われてきた家なので目立った劣化も見られません。義兄夫婦を満足させられる温熱感が得られるように全力で取り組みたいと思います。(松原美樹)