屋根から見える風景(神奈川県鎌倉市)
びおソーラーの松原です。
屋根から見える風景の第2弾は、10月初旬に施工指導に伺った神奈川県鎌倉市のお宅です。現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台となっている鶴岡八幡宮に近い場所で、ものすごく狭い道の先にある敷地に計画された木造2階建ての住宅。設計・施工は平成建設さんです。
大通りから敷地へ続く道は、軽自動車も入れません。身長174cmの私が横たわったとして、膝を折らないと足がつかえてしまうくらいの道幅しかないのです。鎌倉の古くからの街中はこんな場所ばかりとの事ですが荷物を運ぶトラックも入れない場所で、どうやって建築工事をするのだろう?基礎のコンクリートを打つ時はどうするのだろう?と疑問だらけ。びおソーラーの部材をお届けした際も、敷地から数百メートル離れた道路上で受け渡しました。現場監督さんに詳しく伺ったところ、基礎工事は隣のお宅には別ルートからポンプ車、ミキサー車が入れるので、そこをお借りしてコンクリートを打設したとの事。建て方の際は「荷揚げ屋」に資材を運搬してもらい、すべて人力で上棟させたそうです。監督さんも「ここまで機械力が使えない現場は初めてだったけど、やれば出来るものだと思った」と感慨深げに話されていました。
資材運搬用の手作り台車が複数台用意されており、これを使ってびおソーラーの集熱パネルも搬入されたとの事。でも源頼朝公がこの地に幕府を開かれてから、つい50年くらい前までは柱や梁を手で運んで建築していた訳ですから、特別なことではないのかもしれませんね。
屋根から見える風景
今回の現場は、由比ガ浜から鶴岡八幡宮へ続く若宮大路の東側で、近くに宝戒寺があります。敷地東側に滑川が流れていて古くからの建物が多い地域です。
鶴岡八幡宮は近いはずなんだけど社殿は見えないですね。
東勝寺は、鎌倉幕府を支えてきた北条一族が最後を迎えた場所。執権・北条高時の腹切りやぐらがあります。
びおソーラー施工の様子
今回施工していただいた平成建設さんの現場も、とても丁寧且つ迅速に作業を進めていただいたので、予定通りに完了することができました。
一日中屋根の上にいたので足がクタクタ。早く終わったら鎌倉見物して帰ろうと思っていたのですが、鎌倉駅までの道のりが恐ろしく遠く感じるほどに疲れ果ててしまったので、古都鎌倉を味わうのはまた今度にします。(松原美樹)