青トラ訪問記・ちっちゃい辻堂

びおソーラーの松原です。

12月13日は私の57回目の誕生日でした。この歳になると誕生日なんて特別な日でもなんでもないですが、生まれ育った地での生活時間を静岡県での生活時間が完全に上回ったんだなぁとしみじみ思いながら、神奈川県藤沢市の現場へ施工指導に行きました。

「ちっちゃい辻堂」は、JR辻堂駅から徒歩10分くらいの場所にあり、それなりにまとまった面積の敷地ではあるけど接道条件などから大きな建物はつくらず、1棟が12,3坪程度の小さな平屋住宅3棟と2階建住宅(24坪程度)1棟の計4棟で計画された小さな街角です。設計は東京都国分寺市のビオフォルム環境デザイン室さん、施工は神奈川県横浜市の深建工房さんです。ビオフォルム環境デザイン室さんには、徳島県神山町の町営住宅でびおソーラーを採用していただきましたが、今回のプランにも町営住宅の時の要素があちらこちらに散りばめられています。

ちっちゃい辻堂

ちっちゃい辻堂C棟(手前)とD棟(奥)

ちっちゃい辻堂

C棟からD棟を見る

ちっちゃい辻堂

当日は生憎の雨で集熱パネルの設置工事は出来ませんでしたので、深建工房の監督さん以下、大工さん、電気屋さん、板金屋さんに集まって頂いて、実際の集熱パネルやファンを見ながら施工手順や注意点等を説明しました。

ソーラーファンボックスの設置方法を共通化

今回は同程度の規模の建物を4棟建てますが、それぞれにプランが異なるので、びおソーラーの計画もそれに合わせた形になります。面積的に集熱面は横型集熱パネル3枚で計画する事は共通なのですが、ダクト接続位置やダクト経路は棟毎に異なるので複雑になりますが、ソーラーファンボックスの設置方法を共通化する事で施工の単純化と施工ミスの低減を狙いました。

ちっちゃい辻堂

屋根を貫通し、集熱パネルと接続するダクト接続ボックスの下に電動ダンパーとソーラーファンボックスを吊下げる形で設置します。特注の電動ダンパー固定板によりダクトの接続方向に合わせてファンの向きを変える事が出来ますが、納まりと電気配線は共通にしています。

年明けに残り2棟も上棟予定との事なので、びおソーラー部材の準備も進めて行かなければなりません。どんな街角が誕生するのか完成が楽しみです。(松原美樹)