浜松市・K様ご一家

今回ご紹介の住まい手さんは浜松ご在住のKさんご一家。育ち盛りのお子様3人と共に、ハツラツと日々を過ごされています。

お住まいはびおソーラー建物探訪でも紹介をさせていただいた「染地台の家」。浜松の工務店、スローハンドさんによるベーシックハウスです。

パッシブソーラーの経験値も高いスローハンドさんの設計・施工によるお家に住んでから今年で早3年目。びおソーラーのキャッチフレーズでもある「自然室温で暮らせる家」として、びおソーラーがちゃんと効果を出せているのか? 代表の森田勝明社長も交えて、インタビュー取材をさせていただきました。

真冬・暖房は朝だけでした

ご主人:びおソーラーはスローハンドさんのお家見学で伺ったときに初めて知りました。森田社長から説明をいただいた上で、予算と性能を考えてびおソーラーに決めた感じです。

スタッフ:びおソーラーのある家に住んで3年目とのことですが、今年の冬はいかがでしたか?

奥さま:真冬でも暖房は朝だけで済んでました。朝5時半ごろに起床してからスイッチを入れて、切るのが大体6時から7時くらい。それから上の子たちを幼稚園に送り出して、8時半から9時ぐらいに戻るとびおソーラーが動いてます。それから下の子と散歩したり、近所の公園で遊んでから帰宅する頃には、家全体が丁度良い暖かさになってるんです。
日にも寄りますが、夜に暖房を入れることは少ないです。基本的に窓は開けないのに、びおソーラーの効果で空気も淀まないから、そこも本当にありがたかったですねえ。

ご主人:ボクは仕事の帰宅時にびおソーラーの良さを感じます。夜中の10時くらいでも温かさが実感できるので、そのまま過ごすのが苦にならないんです。実家に戻った場合だと、すぐに暖房を入れちゃんですけどね。
たまに家の中で「やけに寒すぎないか?」という時があるんですけど、見たら季節スイッチが「夏」になってることがあって(笑)…。子ども達が面白がって、操作パネルをパチパチいじっちゃうんですよ(笑)。

夏・朝は高原にいるみたい

奥さま:冷房は真夏の暑い時期に使います。動かすのは7月後半から9月末頃までだけど、夜はびおソーラーが効いてるから、寝る頃は電源をOFFにしてます。そのクーラーも、設置しているのはリビングにあるこの小さな1台だけ。それで充分に賄えてます。
夏場は1階リビングにお布団を大きく敷いて、家族全員で寝るようにしていました。その方が朝がとても気持ちいいんです。なんだか高原にいるような感じになります。

ご主人:うん。冷房してないのに涼しいからTシャツ一枚で寝てると、たまに薄布団が欲しくなるときがあるよね。

家づくり・スローハンドの「定番」にホレ込んで

森田社長:Kさんの家づくりはまず土地探しから始まって、最終的に弊社の物件が並ぶ建築条件付きの土地に決めてもらいましたかね。いずれのお家もパッシブソーラーが採用されていたことから、Kさんにもどうですか?とオススメをした次第です。

奥さま:スローハンドさんのことは、本屋で何気なく目にした住宅情報誌から知りました。家づくりを思い立ってから、いろんな工務店さんに足を向けていたのですが、ゲストハウスを拝見して、すっかり ”スローハンドさん推し” になりました(笑)。
また「住まい手見学会」ということで、多くのOBさんに住み慣れたお家を見せてもらえたことも新鮮でしたね。住まい手の皆さんから色々教えてもらいながら、楽しくお話できたり、その周りでお子さん達が自由に遊んでる光景が建物の空間とも凄くマッチしていて…。そんな体験を通しながら、お家へのイメージが固まってきた感じです。
印象的だったのは、どのお家も間取りや大きさが違うのに、建築のテイストや空気感は同じなんですよ。スローハンドさんらしさがあるというか…。そうした点でも、こういうお仕事をしてくれる工務店さんなら信頼できる、と感じましたね。
工務店さんによっては建物ごとに雰囲気が全然違う場合があったけど、私たち、かえって戸惑ってしまったんです。「何を選んだらいいんだろう?」って。

森田社長:そうですね。テイストという意味では、外との繋がり方やびおソーラーなど、Kさんのお宅はまさにウチの「定番」的な住宅として建ててもらえました(※1)。

(※1)外部リンク:住まいマガジンびお / 町の工務店の「My定番 」

奥さま:夫婦でスローハンドさんの物件を見過ぎたせいか、スタンダード中にスタンダードなお家になっちゃったんだと思います(笑)。

森田社長:お客さまへの提案の一つとして、びおソーラーをはじめとしたパッシブソーラーは、最初の時点でお話するようにしています。そしてモデルハウスや住まい手宅への見学会を重ねてもらいながら、「それによって、こういう快適な暮らし方ができるんですよ」と説明すると、お客様も「それは入れたいですね」と理解してくれます。びおソーラーのお家だけで、今計画中のお家を含めれば8軒手掛けさせてもらってます。

住まい方・外の季節と感覚に感じ入ってます

ご主人:新築後、沢山の友人が訪ねてくれて、みんなすごく寛(くつろ)いでくれてるんですよ。空気が新鮮なことも含めて、やっぱり居心地がいいからなのかな、と思っています。…で、のんびりしながら訊かれるんですね。びおソーラーのダクトを眺めて、「アレなに?」って(笑)。

スタッフ:ああ…、存在感ありますねー(笑)。ああいう風にテッペンにあるダンパーが露出していると、メンテナンスがしやすくなるんです。ちなみに、日々の室温について、数字的に気にされることなどはありますか?

ご主人:温度計はありますけど、特に気にせず、肌感覚だけで過ごしてますね。どちらかというとヒトより、飼ってるニホントカゲやヤモリの方を気にしてるかな(笑)。爬虫類の飼育って、冬の時期は水槽周りを断熱材とかで囲ったりするそうですけど、びおソーラーの効果なのか、温度管理に関する心配はなかったですね。霧吹きで適度に湿気を保てていれば大丈夫です。この前、タマゴを産んでくれたんですよ(笑)。

奥さま:肌感覚の話で言うと、子どもって温度に対して素直なせいなのか、寒いと暖房を点けちゃうときがあるんです。そんな時は大体薄着だったり裸足だったりするので、「じゃあ暖房消して服着ようよぉ!」(笑)、となります。
そういうことを教え続けているせいか、子どもたちも「日が出てるから今日はあったかい!」とか、「今日は雨だから、(びおソーラー)動いてないネ…」と、外の天気の様子を気にするようになってました。
そんなやり取りをしてると、改めて自然と隣り合ってる感じがしてイイなあ、と思っちゃいますネ。

 

取材スタッフからの声・”幸せなお家”を実感して

取材当日(3月末)は生憎の雨だったものの、お招きいただいた室内で感じたのは蓄熱による『ほどよい室温の快適さ』でした。聞けばこの日も、暖房はあまり使っていないとのこと。ご夫婦のお話も併せて、 びおソーラーの過ごしやすさを実感することができました。

何より象徴的だったのは、今回の取材に快く応じていただいたKさんご一家の明るい人柄。スローハンドさんと時間をかけて家づくりに向き合い、心底お家での生活を楽しまれている様子に、こちらもパワーを頂いた気分です。

コロナの影響から、本当に久し振りに伺わせてもらった「びおソーラーの住まい手」取材。スタッフとしても自社製品の良さを再確認することができ、会心の手応えを感じさせていただきました。

◆DATA
■所在地:静岡県浜松市
■構造:木造2階建て
■家族構成:夫婦+お子様3人
■竣工年月:2020年9月
■設計・施工:スローハンド有限会社