各地から梅雨入りの便りが届きはじめています。
梅雨時は、他の季節に比べると、室内の環境が変わりやすく、びおソーラーをどう運転するか、悩まれる方が多いかもしれません。
梅雨時には急に気温が下がることがあります。これが「梅雨冷え」です。雨が続くと、太陽からの熱が地表に届きにくくなるので、気温が下がります。
一方で、晴れれば蒸し暑くなることも。
びおソーラーのスイッチを使い分けて、梅雨をうまく乗り切りましょう。

モード選択

暑さが日に日に増してくると、夏モードにして、夜間の涼風を取り入れはじめている方もいるでしょう。
梅雨冷えがあったり、地域によってはまだ冷え込む日があったりすると、冬モードにして集熱運転をしたい、ということもあるかもしれません。
暑くも寒くもない、ちょうどいい過ごしやすさの場合は、びおソーラーの運転スイッチを「切」にしていただくことも選択肢のひとつです。

夏モードでは、気温が30℃以上まで上がらなければ外気を取入れます。雨天時も取入れ続けるので湿気が気になるようであれば「切」にして下さい。
ただしびおソーラーの運転の有無に関わらず、床下の湿度が高くなる時期なので、送風により空気を動かしていた方が床下での結露やカビの発生を抑えることが出来るでしょう。

梅雨時は不快指数を上げないのがコツ

不快指数とは、気温と湿度をもとに「蒸し暑さ」を表すもので、値が大きいほうが不快と感じます。
75を超えるとやや暑い、80を超えると暑くて汗が出る、という指標があります。

不快指数の計算式
不快指数=0.81Td+0.01H(0.99Td-14.3)+46.3
※気温(乾球温度)Td(℃)、湿度H(%)

湿度(相対湿度)が高いと、気温が低くても、暑く感じやすくなります。
たとえば、気温25℃、湿度85%のときは、不快指数は75.4で、「やや暑い」を超えてしまいます。
同じ25℃でも、湿度が50%の場合は、71.8。このぐらいだと暑さを感じにくいようです。

梅雨時は外気の湿度が高くなるのにあわせて、室内の湿度も高くなりがちです。
室内の湿度が高い時は、びおソーラーを動かしたり、窓を開けて換気をするほうが効果的な場合もあります。

びおソーラーには、温度計も湿度計もついていません。頼りになるのは、住まい手さん自身の感覚です。
ご自身の感覚に従いながら、ぜひ住みこなしてください。

旬をたのしもう

梅しごと
梅雨(ばいう)の語源は諸説あります。湿気が多くカビが生えやすいので「黴雨(ばいう)」としていたものが転じて「梅雨」になった、という説もありますが、
梅の実の時期だから、という説のほうが素直でいいですね。
姉妹サイト「住まいマガジンびお」の記事から、素敵な梅しごとをご紹介します。