和み小町布施屋 びおハウスH(和歌山)

設計:半田雅俊設計事務所(東京都)
施工:株式会社和秋建設(和歌山市)

京から熊野三山へ参拝するための「熊野古道」。紀伊路で紀の川を渡ったのが、和歌山市布施屋付近です。
吉野から紀伊水道へと続く豊かな紀の川沿いに立つと、歴史の風を感じます。
その紀の川と、形が良く和佐富士とも呼ばれ親しまれる高積山の間に、和み小町布施屋「びおハウスH」が姿を現しました。

住む人のライフスタイルの変化に合わせて、永く家守りをお任せできる地元工務店・和秋建設さんのお仕事です。

半田雅俊さん設計の「びおハウスH」は、それぞれの地域の工務店の手により全国各地に建てられていますが、この建物の特徴は、紀州材を丁寧に手刻みで仕上げた、大工の技が見て取れる美しさです。
丁寧な仕事がそこここに見て取れ、その仕上がりの美しさは超一級。木の香り、木目、肌触り……。日照をしっかりと取り入れた明るい家で、木の魅力を存分に味わうことができます。

びおソーラーの集熱パネルは4枚。ガルバリウム鋼板の屋根の直下を通る通気層で温められた空気が、冬の太陽高度を考慮して角度をつけた集熱パネルに流れ込み、パネル内でさらに暖められて床下へ送られます。
床下で、基礎コンクリートに蓄熱された太陽の暖かさが、木目の美しい杉の床をじんわりと暖めます。

吹抜けや階段室を通って、暖かい空気は下から上へと昇って行き、二階へも暖かさを届け、全館の温度差は少なくなります。

吹抜けを利用したスタディ・コーナーや階段室も、明るくて気持ちの良い空間です。

和室の壁には、びおソーラーと相性の良い塗り壁材「稚内逸品」を採用。吸放湿性能が格段に高い稚内産の珪藻土が、ジメジメした時は湿気を吸収し、乾燥した時は湿気を放出。自然の力で湿度を調整し、室内を快適に保ち続けます。また、消臭の効果もあります。

和室の引き戸を開ければ、リビングと一体空間に。さらに、大開口部のサッシを開ければ、ウッドデッキを介して外へもつながり、開放感のある広々とした暮らしが見えてきます。

全国111地点シミュレーションでいうと、和歌山市は地域区分が同じ6地域の「大阪」のデータをご参照ください。