続x4 夏暑く、冬寒い家からの脱却をめざして!
びおソーラーの松原です。
ブログの更新をサボっている間に「夏暑く、冬寒い家」のリフォーム工事が進み、南側壁面に集熱パネルが設置されたので報告します。
建物を覆っていた足場が撤去されて、まだ工事途中ですが全容を見ることができるようになりました。1階南側にサンルームを設けて、その上部に横型集熱パネルを3枚設置。通りすがりの人から「太陽電池とも違うようだが、あれは何ですか?」とよく質問されるそうです。
集熱パネル設置工事
2022年10月11日、集熱パネルの設置工事が行われました。作業の様子を見ていきましょう。
1階南側にサンルームをつくります。バルコニーの手すりに添わせて集熱パネルの架台を設置角60°でつくりました。この角度は冬至の南中時の太陽光を集熱パネルに直角に入射させるためです。
外気を通して集熱パネルに取入れさせるための通気層をつくります。今回の通気層高さは15mmとしました。
集熱パネルの設置角度に合わせたダクト接続ボックスを取付けました。ダクトは下面の丸穴に接続されます。側面の開口は点検用です。
軒先のパンチングメタル部分から外気を吸込み、通気層を登って集熱パネルに吸気されます。
びおソーラーを運転させるための温度スイッチを集熱パネル内に取付けました。過去にはこのスイッチの取付位置が悪くて「もうお昼で、いい天気なのにびおソーラーが動かない」などというクレームを受けた事もありましたが、現在は集熱パネル内に磁石で取付けるようにしているので、温度検知の反応が良くなっています。
外壁のALC版にダクトを通すための丸穴(外径Φ200)を開けました。
屋内と屋外の境界に「電動ダンパー」を設置します。びおソーラーでは三菱電機製のものを使用していますが、これの固定方法に一工夫が必要でした。通常は「電動ダンパー固定板」という部品を使用してダクト接続ボックスに取付けるのですが、今回はスペース的にこの部品を使ったダクティングが困難だったので、下の写真のような部品を新たに製作。ダクトとダクトの間に電動ダンパーを取付けられるようにしました。
室内にソーラーファンボックスが設置されました。今回は中風量のSS-F14型ファンボックス(AC100V・出力30W)を吐出口を下向き(床方向)にして設置しています。
床には「続x3」で紹介した「風向調整ボックス」が取付けられていました。想像するように集熱空気が床下全体に広がってくれると良いのですが・・・
工事も大詰めを迎えており、現在は内部の仕上げ工事が進められています。この状況でも前より明らかに暖かさを感じられるのは、床・壁・天井をしっかり断熱したからでしょう。ここにお日様が入ってきたらどんな感じになるか・・・
完成が楽しみです!(松原美樹)