川西市・出口ファミリー
今回インタビューさせていただく出口さんは、川西市の地域工務店・グートンライフに勤める、工務店スタッフ。2016年にびおソーラーの家を建てて、暮らし始めました。
基本計画は、チームおひさまの建築家・河合俊和さん。設計は自社設計のお家です。
びおソーラー建物探訪のコーナーでも、「わたしの家。」としてご紹介させていただきました。
さて、新しい家の住み心地は、びおソーラーの効果は、いかがでしょうか。
築35年の家と、新しい家
――竣工間もない頃に取材させていただいたのが、2016年だったでしょうか……。こちらに住み始めて、どのくらいになりますか。
出口(奥さん)ちょうど下の子が生まれた頃からだから、2年半になります。
出口(ご主人)ここにはもともと、築35年の私の実家が建っていたのですが、そこを解体して建て直しました。
――築35年の家と比較すると色々と感じるところがあると思いますが、住み心地はいかがですか。
出口とても満足しています。どこに誰がいるのか、存在の分かる家が理想だったのですが、その通りになりました。
出口娘のお気に入りの場所は階段です。宿題も階段でやってますよ。
出口近所のママ友や友人と、庭でバーベキューをよくやるのですが、
「木の匂いがするのが違うね」とか、
「薪ストーブと吹き抜けで、外から見るより広く感じるね」とか、
「天井も高いし、開放感があっていいね」なんて言われます。
子どもたちは、家の中でかくれんぼをして遊んでいますよ。
出口そうそう、三田牛のバーベキューがめっちゃ美味しいんですよ。(笑)
四季の暮らしとびおソーラー
――この辺り(川西市)の冬の冷え込みは、雪は多くなくても意外とキツいのではないでしょうか……。
出口もちろん、びおソーラーは、ずっとつけていますよ。家のどこにいても、室温が変わらないと感じますね。床も無垢の吉野杉なので、暖かくて、冬に裸足で歩いても平気だし、廊下に出ても寒くないです。びおソーラーと薪ストーブの併用で、空気温が一定になっているんですね。
出口薪ストーブは、毎朝、私がつける係なのですが、最初の頃はなかなかうまくつけられなかったけど、だんだんと上手になってきましたよ。
出口今年の冬はエアコンは一度も使いませんでした。エアコンをつけると、2階は暑すぎて眠れないくらいになることもあるので。
出口以前、3日間ほど旅行に行って帰ってきた時も、ほんのり暖かい感じで、「さむっ!」と身震いするようなことはありませんでした。
出口室内が10℃以下になることはありませんね。最低12、13℃。
出口前の家は2℃とか普通だったよね。朝、薪ストーブをつける時も寒くありません。びおソーラーがなかったら、だいぶ違うんじゃないかと思います。
――10℃も違うと別世界ですね。びおソーラーは夏の夜は外気取り入れ運転をします。また、換気にも威力を発揮します。そちらはどんな印象ですか。
出口冬場はすごく効果を感じるけど、夏の夜はちょっと実感しづらいかも。でも、夏は基本的にはエアコン1台つけるだけです。夜はエアコンも消して、扇風機1台で過ごしてますね。
出口一年中空気は新鮮に感じるよね。
前の家は、外出から帰ったら、窓を全部開けないと嫌だったんですけど、今の家はあまり開けません。空気が臭いっていうのは感じなくて、洗濯物を室内に干しても大丈夫です。
室内で焼肉をした後も、珪藻土の塗り壁のおかげなのか、びおソーラーのおかげなのか、次の日にはにおいが消えていてうれしいです。
「快適」って言葉が似合う、いい家
――新鮮な空気を取り入れる換気をしながら、冬には太陽の熱を取り入れ、夏の夜は涼しい外気を取り入れる「びおソーラー」。さて、これから家を建てる方にオススメできそうですか。
出口メンテナンスや修理も簡単だから一生ものだし、いいと思います。
出口工務店スタッフとしての立場から言うと、家の形や環境によって、びおソーラーの効果に差が出ると思うので、その辺りをよく話してから勧めたいと思います。実感できるシミュレーションなんかがあれば、お客さんに勧めやすいし、バカ売れすると思いますよ。
出口びおソーラーの家にしたいけど、予算的に迷った時に一押しできる指標があればなあと思います。そのあたり、手の物語さん、もっとうまくやらはったらええのに、と……。(笑)
モノは、本当にいいものだと思います。うちの社でも、新築では標準仕様にしてはどうかと検討をしているところです。
――が、がんばります!(笑) また、標準仕様の方も期待しています。本日は、ありがとうございました。以前にお邪魔した時よりも、家の魅力が増したように感じます。
出口河合さんに設計に携わってもらって、本当に良かったと思います。
「快適」って言葉が似合う、いい家です。