冷房と換気のカンケイ/今夏の熱中症対策
夏のマスク着用は危険
6月2日、東京都で新型コロナウイルスの感染者が、新たに34人確認されました。
夏になると、暑さと湿気のために弱まるとの説がありましたが、改めて手強いウイルスであることが確認されました。
熱中症予防に関し、「マスクの弊害」が報道で伝えられており、2日、 日本救急医学会は、「冷房しながら換気すること」を打ち出しました。これまで経験したことのない新事態と言わなければなりません。
マスク着用が熱中症のリスクを高めるのは自明のことです。マスクをつけると、吐いた息がマスクでブロックされ、呼吸すればマスク内の熱が高まり、その熱を吸い込めば体温が上がるからです。
冷房しながら換気する?
しかしながら、もう一つの対策、「冷房しながら換気する」対策は、なんとも不可解です。
何故なら、エアコンから出てくる空気は冷たく、冷風は換気していると受け止めがちだからです。
エアコンは、部屋の暑い空気をヒートポンプで下げているだけで、室内の空気が汚れていても循環しているに過ぎません。
旅客機の空調設備は、機体後部の「穴」にあるAPU(補助動力装置が働き、エンジンから取り入れた外気の導入し・圧力調整弁を通って機外に排出する方式により、2分から3分で空気が入れ替わる仕組みになっていますが、家庭用エアコンは、そうなっていません。
びおソーラーの夏の働き
クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の空調システムは、実は家庭用と同じ循環式でした。
今般の夏対策は、この再現を恐れるがゆえに、打ち出されたものと考えられます。即ち、必要とされる対策はエアコンしながら、同時に2方向の窓を同時に開けて、通気を取るほかないというのです。びおソーラーの換気風量は、300〜430㎥程度。30坪の家(気積200㎥)なら24時間換気の1.5倍〜2.2倍近い量の外気を導入します。夏モードは、夜間運転となりますが、宇宙の放射冷却による涼風を、換気しつつ取り込み、寝苦しくない室内環境を生み出します。