飯田市・H夫妻
今回訪問させていただいたのは、長野県飯田市在住のHさんのお宅。新井建築工房+設計同人NEXTさんが設計したお家に、2018年5月から暮らされています。
外気は氷点下でも室内は春みたい
住まい手の生活にピタリとハマるシンプルな平屋。そこに導入されたびおsolarは、集熱パネル4枚にファンボックスと、こちらも基本通りのオーソドックスな構成となっています。
日照時間の多い長野県飯田市ですが、12月半ばの朝は−4℃まで冷え込み、最高気温でも10℃を下回ります。そこでの「びおsolar」はどのように機能しているのでしょうか?
温熱環境の底上げ効果
聞き手: 太陽で家を暖める「びおsolar」ですが、住み心地はいかがですか?
ご主人: 今日は(訪問した12月15日)、この冬で一番寒いみたいです。でも朝起きた時の室温は18℃。暖房も入れていないのに身を縮めるような寒さはありませんでした。
奥様: 仕事柄、家に戻ってくるのが少し遅いのですが、ドアを開けた瞬間に違いを感じます。夜19時の時点でも暖房も付けていないのに、ホワッと暖かいんです。
ご主人: 暖房をしなくても、鍋なんか食べると逆に汗ばんでくるくらいですよ。私自身少し暑がりというのもあるんですけどね(笑)。あまり着こまなくても、生活に差しさわりがないんですよ。本格的に寒い時は薪ストーブを焚きます。エアコンはまだ、使ったことがないですね。断熱の効果もあると思いますが、昼間に熱を集めてじんわり暖めてくれる。その効果は感じます。
家のどこに居ても寒くない!?
奥様: 脱衣所で「寒っ」と思うことはないです。抵抗なく服が脱げるくらい。家の中は裸足でも過ごせるくらいです。
ご主人: 寝室も底冷えすることはなく気持ちよく寝られますね。
奥様: ヒートショックもそうなんですが、急激な温度差というのが一番怖いなと思っています。暑すぎず寒すぎず…、温熱環境が自然であれば、体への負担もなく生活できるんじゃないかと。
快適な居住環境で、残業も減る!?
聞き手: 今の家は快適ですか?
奥様: 前に住んでいたところは寒かたんですよ。でも今の住まいになって、自宅で過ごす快適な時間って気持ちの良いことなんだなってつくづく感じるようになりました。ですから、仕事を効率良くこなし、早く自宅に帰ってくるようになりました。
ご主人: 私も帰宅するのが早くなりましたね。住んで半年ほどですが、今ではなるべく家にいよう、家を楽しもうという意識が付いてきましたね。
今回、Hさんのお宅に伺った日は快晴でしたが、とても寒い日でした。温暖な浜松在住の私達は「さすがに長野は寒さが違うな…」と感じました。そんな日でも「びおsolar」はしっかりと家を暖めていました。この良さを知るには、やはり体感するのが一番です。厳寒期に「びおsolar」の家で見学会を行えば、見学される方への良いアピールになるのではないでしょうか。 びおsolarと薪ストーブの組み合わせは、環境負荷を考えるとおすすめですね。
■物件名:南信州の平屋
■所在地:長野県飯田市
■家族構成:夫婦二人
■構造:木造平屋建て
■敷地面積:296,84㎡
■延床面積:93,58㎡(住宅部分)
■竣工年月日:2018年4月
■設計:新井建築工房+設計同人NEXT
■施工:大蔵建設株式会社