続×3 夏暑く、冬寒い家からの脱却をめざして!
びおソーラーの松原です。
「夏暑く、冬寒い家」を「夏涼しく、冬暖かい家」に改善するためのリフォーム工事は進んでいます。今回はびおソーラーの集熱空気を床下の通気層に送り込む部分の納まりについて考えてみます。
空気のスムーズな流れをイメージして
本件では下図のような納まりで集熱しようと計画しており、ファンから床下へは南側壁面に沿って床下までダクトを下ろして行き、東西および北向きに集熱空気を広げたいと考えています。
ただ単に床にダクトを接続しただけだと、ファンから送り出されてくる空気が床下で流れを乱されて通気層にスムーズに広がらない可能性(下図参照)があるので、風向を調整する部材があった方が良いように思いました。
最初の図に「風向調整ボックス」とあるのが、その工夫になります。使用した材料は工場にあった断熱材の端材とダクトカラー1個。断熱材はびおソーラーの集熱パネル等に使用しているイソシアヌレートフォームという非常に断熱性、耐熱性、耐火性に優れた材料です。アルミシートに覆われているのですが、片面がシワシワなのがこの材の特徴? もう少し平滑にならないものかといつも思うのですが、メーカー曰く「高い性能を発揮させるためにはこのままが良い」との事。「見た目は悪いが味は良い」という感じでしょうか。
上から降りてくる風が、床下に垂直にぶつかるのではなく、斜めに通気層に流れ込むようにしたいと考えました。でも空気って人が思うようには流れてくれないもの。このような努力が報われるかどうかは、正直分かりません。でも自分なりに空気の気持ちになって考えた末のことなので「上手く行く」と信じて取り付けてみようと思います。(松原美樹)